愛護の若(読み)アイゴノワカ

デジタル大辞泉 「愛護の若」の意味・読み・例文・類語

あいごのわか【愛護の若】

説経節曲名。また、その主人公。万治4年(1661)以前に成立長谷観音はせかんのん申し子愛護の若は、継母により盗人汚名を着せられ自殺するが、のち、山王権現としてまつられる。この題材浄瑠璃歌舞伎などの一系統として発展した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「愛護の若」の意味・読み・例文・類語

あいごのわか【愛護の若】

  1. 江戸時代初期の説経節・古浄瑠璃の曲。また、その主人公の名。長谷観音の申し子である愛護の若は継母の恋を拒んだため盗人の汚名を着せられ、自殺。のち、山王権現にまつられる。歌舞伎などに改作が多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android