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申し子 もうしご

3件 の用語解説(申し子の意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

申し子【もうしご】

観音など神仏への祈願の結果与えられた子供をいう。高僧伝や英雄伝説,昔話に多い。良弁(ろうべん)や文覚ら実在の高僧の伝承をはじめ,小栗判官百合若大臣,さよひめや浄瑠璃姫など中世の語り物の主人公はほとんどがそうで,文正や一寸法師物くさ太郎にまで及ぶ。

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世界大百科事典 第2版の解説

もうしご【申し子】

神仏への祈願や夢のお告げによってもうけた子。歴史上の英雄伝説や高僧伝のなかにその例がみられる。豊臣秀吉は,母がその胎内に日輪が入った夢を見て生まれた子といわれ,日吉山王の申し子である。高僧伝の例としては,良弁(ろうべん)僧正の話が名高く,伊豆三島大明神の縁起によると,伊予国三島郡の長者清政が,初瀬(長谷)の十一面観音に願って授けてもらった子が後にワシに取られ,杉の梢に置かれていたのを助けられてさまざまな曲折を経て高僧となったとある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

申し子
もうしご

神仏への祈願、あるいは霊夢のお告げによってとくに「授かった」と信じられた子供。英雄・高僧の伝記には多くこうした伝承が付きまとい、さらに昔話の世界の主人公はおおむねこの類でもある。「一寸法師」「五分太郎」「物くさ太郎」さては「桃太郎」の類の「異常誕生(たん)」などもその類で、いずれものちのちは神仏の導きなどで優れた人格になりかわっている。しかしこうした「伝承の世界」の「申し子」とは別に、東北地方などには、生来病弱か、あるいは両親の生活条件の悪いときに生まれた子供の将来を案じて、とくに神官・修験(しゅげん)に頼んで、特定の神仏の「申し子」にしてもらって、「名付け」を頼み、その後も若干の祈祷(きとう)料を奉納して、生育のある段階(7歳程度)まで祈祷加護を依頼する風習がある。これを「神の申し子」「神のとりこ」ともいうのは、古い「申し子」の伝統をいまに残すところであろう。[竹内利美]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の申し子の言及

【取子】より

…取子は盆・正月に取親のところへ挨拶にゆくのはもちろん,一生親子の縁をもつ。申し子は神仏に祈願することによって授かる子のことであるが,じょうぶに育つようにと神官に名付親になってもらうのを,取子とも申し子ともいっている。また子が弱いとき七つの祝いまで寺に弟子入りさせたり,5歳とか7歳まで神の子にしてもらう場合がある。…

※「申し子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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