懐疑学派(読み)かいぎがくは(その他表記)skeptikoi; skeptics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「懐疑学派」の意味・わかりやすい解説

懐疑学派
かいぎがくは
skeptikoi; skeptics

西洋古代における哲学の一派で3期に分けられる。 (1) 古懐疑派 プロタゴラスやゴルギアスの思想をふまえ,ピュロンが懐疑論を体系化。それゆえ懐疑論はピュロン主義とも呼ばれる。彼とその弟子ティモンは魂の平静を最高善とし,物の本性は不可知であり判断を差し控える (→エポケー ) べきであるとした。 (2) 中期アカデメイア派 アルケシラオスはピュロンをこえて絶対的懐疑論を樹立,ストア派を独断論として論争を始めた。カルネアデスは蓋然性を主張して前者を修正した。 (3) 新懐疑派 アイネシデモスは折衷主義に堕した懐疑論をピュロン説に引戻し,エポケの 10論拠を示した。アグリッパがその思想を継ぎ,アレクサンドリアに実証主義哲学の種子をまき,そこからセクストス・ホ・エンペイリコスが出て懐疑論の理論を集大成した。

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