成光村(読み)なるみつむら

日本歴史地名大系 「成光村」の解説

成光村
なるみつむら

[現在地名]大任町大行事だいぎようじ

北流する彦山川の東岸に位置し、北は白土しらつち村。南東葛城かつらぎ山の峰で上赤かみあか(現赤村)に接する。元和八年人畜改帳に村名がみえ、高二六九石余、家数三二・人数八二(うち百姓七・名子四)、牛六・馬五。延享四年(一七四七)の成光村人畜改帳(添田手永中村家文書)では高三一三石余、家数三一・人数一〇八、牛一六・馬二。同年の銀小物成帳(同文書)に石間歩札代五匁(札数一枚)とあり、この頃すでに石炭採掘が行われていた。郷村高帳では高三二六石余、うち新田高五五石余。旧高旧領取調帳では高三四七石余。


成光村
なるみつむら

[現在地名]岐南町伏屋ふせや

伏屋村の東に位置。慶長郷帳では高九七石余、奥平忠政(加納藩)領。正保郷帳では田方二〇石余・畑方七六石余、同藩領。宝暦六年(一七五六)幕府領となり、幕末に至る。延宝七年(一六七九)の伏屋村成光村地論裁訴状(伏屋文書)によると、両村の境に池があり、この池の取水をめぐって争論があった。裁許は池は伏屋村のものだが、成光村は飲水・懸水に限って取水してもよいとしている(この池はその後埋立てられ、丸池の字名が残る)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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