朝日日本歴史人物事典 「成田佐左衛門」の解説
成田佐左衛門
生年:生年不詳
江戸中期,越後(新潟県)紫雲寺潟新田の開発者。江戸の豪商。屋号会津屋。竹前小八郎が紫雲寺潟新田開発を出願したとき,身寄りの者として享保12(1727)年願人の証人となり,江戸本所松坂町の家屋敷1軒を質に入れ200両を用立て,同13年には柏崎の豪商宮川四郎兵衛を新田鍬組人数に参加させた。同17年,竹前権兵衛が500町歩を拝領すると,その10分の1の50町歩を受け取り新田を開発し成田新田と称した。江戸商人の地方進出例ともいえる。<参考文献>『加治川治水沿革史』
(小村弌)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報