我女(読み)ワオンナ

デジタル大辞泉 「我女」の意味・読み・例文・類語

わ‐おんな〔‐をんな〕【我女/×吾女/和女】

[代]二人称人代名詞女性に向かって、親愛または軽んじる気持ちをこめていう語。おまえ。
「なぞ―め、佐多がと言ふべきことか」〈宇治拾遺・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「我女」の意味・読み・例文・類語

わ‐じょ‥ヂョ【我女・和女】

  1. 〘 代名詞詞 〙 対称。女性に対して親しみの気持で用いる語。中世から近世にかけて用いた。
    1. [初出の実例]「和女(わぢょ)名残は惜しけれどもよ」(出典:狂言歌謡・番匠屋(鷺小舞)(室町末‐近世初))

わ‐おんな‥をんな【我女・和女】

  1. 〘 代名詞詞 〙 対称。女性に対して、親しみまたは軽んじ侮る気持で用いる。
    1. [初出の実例]「なぞ、わ女め、さたがといふべき事か」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)七)

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