戸田街道(読み)とだかいどう

日本歴史地名大系 「戸田街道」の解説

戸田街道
とだかいどう

甲府と釜無川右岸の西郡を結ぶ道。戸田道・戸田路・戸田道往還などとも記される。釜無川以東の地域にとっては、当街道は「西郡大海道」(「徳行村絵図」内藤幹彦家蔵)であったが、以西の西郡地域においては「西郡筋より甲府迄之往来」(文化三年「書上」内藤幹彦家文書)と意識されていた。元禄四年(一六九一)の釜無橋掛替ニ付一札(中込虎一家文書)に戸田海道とみえ、名称は甲府城代であった戸田周防守忠尊にちなむとされる。忠尊は寛文元年(一六六一)城番として入国、のち城代となって同一一年まで在国した。その間、徳島兵左衛門が着手した徳島とくしま堰の工事の続行を有野又右衛門等に命じ、同一〇年完成すると、有野ありの村・築山つくやま村・飯野いいの(現白根町)曲輪田くるわだ(現櫛形町)の間の芝間しばま(現白根町)新町を立て、戸田新とだしん町と命名した(貞享元年「有野村又右衛門言上書」矢崎家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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