デジタル大辞泉
「所化」の意味・読み・例文・類語
しょ‐け【所化】
1 仏・菩薩などにより教化されること。また、教化を受ける者。⇔能化。
2 教化すべき世界。衆生世間をいう。
3 師の教えを受けている、修行中の僧。弟子。また広く、寺に勤める役僧。
4 ばけもの。
「有常も疑はしく狐狸の―かと、暫しが程こそ紛ひつれ」〈浄・井筒業平〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しょ‐け【所化】
- 〘 名詞 〙
- ① 仏語。仏菩薩などにより教化されること。また、教化を受ける者。⇔能化。
- [初出の実例]「我及諸子若不二時出一。必為所レ焼者。我譬二能化仏一諸子譬二所化衆生一」(出典:法華義疏(7C前)二)
- [その他の文献]〔無量寿経‐上〕
- ② 仏語。教化すべき世界。衆生世間をいう。
- ③ 仏語。修行学習中の僧。また広く寺に勤める役僧をいう。
- [初出の実例]「我弟子等に向はせ給ひて法華経に勝れたる御経ありと説かせ給はば、其の所化の弟子等信用すべしや」(出典:日蓮遺文‐報恩抄(1276))
- ④ 化け物。
- [初出の実例]「有常も疑はしく狐狸の所化かと、暫しがほどこそ紛ひつれ」(出典:浄瑠璃・井筒業平河内通(1720)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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所化
しょけ
仏教用語。教え導かれて,仏教で救済され,また悟らされるべき者をいう。能化 (のうけ) の対。俗には,一人前でない,修行中の僧のこともいう。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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