デジタル大辞泉 「所顕し」の意味・読み・例文・類語 ところ‐あらわし〔‐あらはし〕【所▽顕し】 《女の家の所在地を顕す意》平安時代、結婚の成立を披露する宴。男が女のもとに通い始めて数日後に、女の家で婿とその従者をもてなし、舅と婿が対面した。「四五日ありてぞ御―ありける」〈栄花・ゆふしで〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「所顕し」の意味・読み・例文・類語 ところ‐あらわし‥あらはし【露顕・所顕・伉儷】 〘 名詞 〙 平安時代の結婚を披露する儀式。男が女の所に通いはじめてから三日目の夜に、女の方で餠をつくって男女が食べ、その時または一日二日の後に、女の家で婿とその従者とを供応し、はじめて舅と婿が対面して互いに酒を酌みかわした。[初出の実例]「おいらかに始めよりかうかうしたりといはましかば、忍びてもあらましを、所あらはしをさへして、かくののしりて」(出典:落窪物語(10C後)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例