手を締める(読み)テヲシメル

デジタル大辞泉 「手を締める」の意味・読み・例文・類語

・める

商談和解などの成立会合の終わりなどを祝って、一同がそろって拍手する。手締めをする。「―・めて会をお開きにする」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手を締める」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 締(し)める

  1. 相手の手を握りしめる。多く、男が恋する女の手を握る時にいう。
    1. [初出の実例]「度々人の手をばしめけり 折やつす山の早蕨たばねわけ〈徳元〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)七)
  2. やり方をひきしめる。きびしくする。
    1. [初出の実例]「もと作りからそれしゃが手をしめていたほどに出来のわるからう筈もなし」(出典:評判記・難波の㒵は伊勢の白粉(1683頃)三)
  3. 商談、約束、または和解などの成立、会合の終わりなどを祝って、参会者一同が拍手する。手締めをする。また転じて、めでたく結着をつける。手をたたく。
    1. [初出の実例]「双六の手をもしめあふ戯れに たがひにういつうかれめの袖〈似空〉」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)七)
    2. 「いい所を二三番受たら、手を〆てお仕舞被成い」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)四立)

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