手談(読み)シュダン

精選版 日本国語大辞典 「手談」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐だん【手談】

  1. 〘 名詞 〙 ( 向かいあっていて、口でことばをかわすことなく、ただ手で相対するところから ) 囲碁の異称
    1. [初出の実例]「詔後院新銭十貫、令手談賭物」(出典日本三代実録‐貞観一六年(874)八月二一日)
    2. 「うき世をはなれししゅだんのわざ」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)九仙山)
    3. [その他の文献]〔顔氏家訓‐下・雑芸〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「手談」の読み・字形・画数・意味

【手談】しゆだん

手で心を示す。碁をうつこと。〔顔氏家訓雑芸〕圍棊に、手談・坐隱の目(もく)(名)り。頗(すこ)ぶる戲と爲す。但だ人をして(たんくわい)せしむ。廢喪(はいさう)すること實に多し、常にすべからざるなり。

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