デジタル大辞泉 「才六」の意味・読み・例文・類語 さい‐ろく【才六/采六/×賽六】 1 若者を卑しめていう語。丁稚でっち。小僧。〈俚言集覧〉2 人をののしっていう語。特に、江戸の者が上方の者をののしっていう。ぜえろく。「ヤレヤレ世話のやけた―どもだ」〈滑・早変胸機関〉[補説]「丁稚」を、双六すごろくで二つの采の目が両方とも一と出る「重一でっち」にかけ、その一の反対面の六を連想して呼んだものという。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「才六」の意味・読み・例文・類語 さい‐ろく【才六・采六・賽六】 〘 名詞 〙① 小僧。若僧。才六人。[初出の実例]「才六もきいたかきいたかほととぎす〈成友〉」(出典:俳諧・誹諧玉手箱(1679)二)② 人をののしることば。ぜいろく。けざいろく。[初出の実例]「門平踊り出で、しばらくしてかの男引ずり来り、この才六でござるかと娘に見すれば」(出典:浮世草子・寛濶役者片気(1711か)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の才六の言及 【のろま(野呂間)】より …なかでも歌舞伎の座の道化方による物まね芸が好まれ,浄瑠璃操座ではそれら著名道化方の顔を模した人形まで作られ,滑稽(こつけい)な寸劇を演じた。ふんとく,才六,たろま等々が作られたが,江戸ののろまがいちばん著名である。野呂松勘兵衛が創始したといわれる人形で,頭がひらたく色の青黒い人形であった。… ※「才六」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by