才名乗り(読み)ザエナノリ

デジタル大辞泉 「才名乗り」の意味・読み・例文・類語

ざえ‐なのり【才名乗り】

昔、宮中神楽で、人長にんじょうの問いに対して、ざえおのこ自分の得意とする才芸を名乗り出て、こっけいな問答をする余興

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精選版 日本国語大辞典 「才名乗り」の意味・読み・例文・類語

ざえ‐なのり【才名乗】

  1. 〘 名詞 〙 昔、宮中などで行なわれた余興の一つ人長(にんじょう)の問に答えて才男が自分の得意とする才芸をなのり出ること。ざいなのり。
    1. [初出の実例]「かくて、皆、ざえなのりなどす。〈略〉『仲忠の朝臣、何の才か侍る』『和歌の才なん侍る』」(出典:延宝版宇津保(970‐999頃)嵯峨院)

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