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人長 ニンジョウ

デジタル大辞泉の解説

にん‐じょう〔‐ヂヤウ〕【人長】

宮中の御神楽(みかぐら)の舞人の長。行事の進行をつかさどり、舞もまう。巻纓(けんえい)の冠に老懸(おいかけ)をつけ、白い袍(ほう)を着て、(さかき)の枝を持つ。近衛舎人(とねり)が務めた。ひとおさ。

ひと‐おさ【人長】

にんじょう(人長)

ひと‐たけ【人長】

《「ひとだけ」とも》人の身長に等しい高さ。等身大。「人長ほどもあるトロフィー」

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世界大百科事典 第2版の解説

にんぢょう【人長】

宮中で行われる儀式音楽,御神楽(みかぐら)の演奏に際して,演奏者たち(所作人(しよさびと))に指示を与え,進行係の役目を果たす人。神楽歌のうち〈早韓神(はやからかみ)〉と〈其駒揚拍子(そのこまあげびようし)〉では人長舞を舞う。全曲をとおして人長は歌を歌うことはない。巻纓(けんえい)の冠に緌(おいかけ)(黒い馬の毛で作られた半月形のもの2枚を紫のひもでつなぎ,冠の両側につけてあごで結ぶもの)をつけ,神事にのみ着用する白い練絹の袍を身につけ,太刀を腰に佩(は)く。

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大辞林 第三版の解説

にんじょう【人長】

宮中の神楽の舞人の長。近衛このえの舎人とねりから選ばれ、御神楽などの行事で進行をつかさどり、自らも舞う。ひとおさ。

ひとおさ【人長】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人長
にんじょう

内侍所御神楽(ないしどころみかぐら)の統率者であり、神楽の次第をつかさどる役。人の長(おさ)ともいう。近衛(このえ)の官人によってこの役がなされた。内侍所御神楽は1002年(長保4)の5月に始まり、のち12月に施行されるようになったが、内侍所正面に庭燎(にわび)をたき、向かって左方に本座、右方に末座を設けて行われる。神楽はまず庭燎の前に進み出た人長の「鳴高(なりたか)し、鳴高し」「不留末不(ふるまふ)、ふるまふ」という唱え言で始まる。人長は、笛、篳篥(ひちりき)、琴に演奏を命じ、歌人を召すなどの進行役のほかに、自ら庭燎の前で足を踏む所作をしたり、輪のついた榊(さかき)を手に持って舞った。この人長の採物(とりもの)の榊は御神楽が済むと天皇に献上された。[高山 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の人長の言及

【御神楽】より

…現行御神楽の原形である〈内侍所(ないしどころ)の御神楽〉は,《江家次第》《公事根源》等によれば,一条天皇の時代(986‐1011)に始まり,最初は隔年,白河天皇の承保年間(1074‐77)からは毎年行われるようになったという。これより古くから宮中で行われていた鎮魂祭,大嘗祭(だいじようさい)の清暑堂神宴,賀茂臨時祭の還立(かえりだち)の御神楽,平安遷都以前から皇居の地にあった神を祭る園韓神祭(そのからかみさい)等の先行儀礼が融合・整理されて,採物(とりもの),韓神,前張(さいばり),朝倉,其駒(そのこま)という〈内侍所の御神楽〉の基本形式が定まり,以来人長(にんぢよう)作法,神楽歌の曲目の増減等,時代による変遷はあったものの,皇室祭儀の最も重要なものとして,よく古式を伝えて今日にいたっている。 御神楽は夕刻から深夜にかけて,神前の庭に幕を張って楽人の座を設け,庭火を焚いて座を清め,これを明りとして行われる。…

※「人長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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