打ち次ふ(読み)ウチスガウ

デジタル大辞泉 「打ち次ふ」の意味・読み・例文・類語

うち‐すが・う〔‐すがふ〕【打ち次ふ】

[動ハ四]
力量などが同じくらいである。匹敵する。
「中の君も、―・ひて、あてになまめかしう澄みたるさまは」〈紅梅
間を置かずに動作をする。引き続く。
「皆同じ程、少し―・ひなどして出でさせ給へば」〈栄花布引の滝〉

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精選版 日本国語大辞典 「打ち次ふ」の意味・読み・例文・類語

うち‐すが・う‥すがふ【打次】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. どちらも優劣のない状態である。よく似ている。匹敵する。
    1. [初出の実例]「中の君も、うちすがひて、あてになまめかしう、澄みたるさまは」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅梅)
  3. ほぼ同時にする。引き続く。次(つ)ぐ。
    1. [初出の実例]「皆同じ程、少しうちすがひなどして出でさせ給へば」(出典:栄花物語(1028‐92頃)布引の滝)

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