打出の衣(読み)うちいでのきぬ

精選版 日本国語大辞典 「打出の衣」の意味・読み・例文・類語

うちいで【打出】 の 衣(きぬ)

  1. 晴れの席を装飾するために、寝殿牛車(ぎっしゃ)の簾(すだれ)几帳(きちょう)の下から女房装束袖口と褄(つま)をおし出して見えるようにしたもの。衣だけを置く時にもいう。うちいで。うちで。出衣(いだしぎぬ)
    1. 打出の衣〈年中行事絵巻〉
      打出の衣〈年中行事絵巻〉
    2. [初出の実例]「千とせとぞ斎(いつき)の宮のいつくしく打出のきぬの色にしらるる」(出典:行宗集(1140頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android