打振る(読み)ウチフル

デジタル大辞泉 「打振る」の意味・読み・例文・類語

うち‐ふ・る【打(ち)振る】

[動ラ五(四)]振り動かす。しきりに振る。「小旗を―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打振る」の意味・読み・例文・類語

うち‐ふ・る【打振】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. 刀や棒などを振りまわす。枝などをゆする。また、物を強く振り動かす。うちふるう。
    1. [初出の実例]「火をうちふりて」(出典:落窪物語(10C後)一)
    2. 「右の手にて件の太刀を打振(うちフリ)打振、近付く敵を打払て」(出典太平記(14C後)三一)
  3. 手や頭などをしきりに前後左右などに動かす。うちふるう。
    1. [初出の実例]「身の袖うちふりし心知りきや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
    2. 「宗清常盤(ときは)に目もやらず顔打ふって独言」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)三)

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