打通す(読み)ウチトオス

デジタル大辞泉 「打通す」の意味・読み・例文・類語

うち‐とお・す〔‐とほす〕【打(ち)通す】

[動サ五(四)]
演劇などの興行長期間続ける。「新作芝居が大当たりで二か月も―・した」
ある行為最後までやり抜く。「三日間のストを―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打通す」の意味・読み・例文・類語

うち‐とお・す‥とほす【打通】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 物の一端から一端までつき通す。物の表から裏へ突き貫く。
    1. [初出の実例]「无間地獄をうちとほして、風輪際へいなむずればと」(出典:古事談(1212‐15頃)五)
  3. ( 「うち」は接頭語 ) 最初から最後まで続く。
    1. [初出の実例]「うちとをして今まで有ぞ」(出典:四河入海(17C前)一三)
  4. ( 「うち」は接頭語 ) 境を除いて一つにする。
    1. [初出の実例]「二階の一番と二番とを打ち通した室に」(出典:兵隊の宿(1915)〈上司小剣〉七)
  5. 芝居などを長期間、上演しつづける。
    1. [初出の実例]「同年七月下旬まで打通(ウチトホ)し繁昌せしと也」(出典随筆・雲錦随筆(1862)四)

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