技術経営(読み)ギジュツケイエイ(英語表記)Management of Technology

デジタル大辞泉 「技術経営」の意味・読み・例文・類語

ぎじゅつ‐けいえい【技術経営】

技術事業に結び付けて経済的価値を創出するために戦略を立案し実行すること。技術に立脚する企業組織が、新たな技術を開発・活用して新たな事業を継続的に創出し、持続的発展を実現するために行う経営マネージメントオブテクノロジーテクノロジーマネージメントMOT(management of technology)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「技術経営」の解説

技術経営

技術開発とその成果をコア技術として事業化に結び付けていくマネジメントの重要性が近年ますます注目されている。技術的に成功したとしても、必ずしも事業化に成功するわけではない。特に、技術は自然科学分野、マネジメントは社会科学分野として切り離されている日本の教育体制では、製造業を中心とした産業競争力の衰退さえ危惧(きぐ)される。こうした現状を踏まえ、日本経済活性化に向けた技術と経営の両方の知識を持った技術経営人材を養成していくための技術経営(MOT)プログラム開発事業が経済産業省日本経団連、三菱総合研究所を中心に大学、大学院及び民間の教育機関などの産官学一体で取り組まれている。

(高橋宏幸 中央大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

人事労務用語辞典 「技術経営」の解説

技術経営(MOT)

「技術経営」(MOT:Management of Technology)とは、技術力をコアコンピタンスとする企業・組織が、その事業の持続的発展のために研究開発や技術開発の成果を事業化に結びつけ、新たな経済的価値を創出していくマネジメントのこと。あるいはそれを推進する学問的研究や教育プログラムなどを指します。技術を経営資源として戦略的・効率的に活用するためには、テクノロジーとマネジメントの双方に精通した人材が必要であり、こうした技術経営(以下、MOT)人材の育成が、わが国の産業界においても喫緊の課題として浮上しています。
(2010/12/6掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

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