なげ‐がね【投金・抛銀】
- 〘 名詞 〙
- ① 近世初期の朱印船貿易で、博多・長崎・堺などの豪商が、船舶および積荷を担保として、ポルトガル人・中国人・日本人の貿易業者に貿易資金を貸付投資したこと。
- [初出の実例]「昔唐へ抛金(ナゲガネ)して、仕合次第分限となって」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)三)
- ② 遊蕩(ゆうとう)に使う前渡金。前金。手付金。
- [初出の実例]「裸金にて弐千両。これは何になる小判と申。揚屋へなけがねと仰せられしに」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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