投物(読み)ナゲモノ

デジタル大辞泉 「投物」の意味・読み・例文・類語

なげ‐もの【投(げ)物】

取引で、投げ売りの品物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「投物」の意味・読み・例文・類語

なげ‐もの【投物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 取引市場で、損を見越して投げ売りにする物品をいう。
    1. [初出の実例]「今日の投ものはマハラ連のみ売て売て売りつぶせと云ふて売る」(出典:東京日日新聞‐明治二三年(1890)六月四日)
  3. 観客席から、舞台土俵などに向かって、物を投げること。また、その物。
    1. [初出の実例]「今日は相手が駒ケ嶽ゆゑ見物挙(こぞ)って来た様子、勝は知れた淀車投(ナ)げ物(モノ)をいたさうと持って参った物がある」(出典歌舞伎恋慕相撲春顔触(1872)序幕)

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