…(4)尿濃縮,希釈試験 尿は糸球体でのろ過とそれに続く尿細管での再吸収によって,濃度が一定の範囲に保たれている。この調節を行っているのが抗利尿ホルモン(ADH)である。ADHの分泌が増加したり抑制されたりすると,尿の濃度が大きく変化し,多量の水分を失う脱水症となったりする。…
…したがって,この濃度こう配の中を下行する下行脚および集合管では,受動的に水が再吸収されることになるのである。 介在部では原尿の15%の水の再吸収が行われるが,この部での水の再吸収は,脳下垂体後葉の抗利尿ホルモン(ADH)によって促進される。これは,視床下部の視索上核および室旁核(しつぼうかく)にある浸透圧受容器による体液調節と深く関係している。…
…抗利尿ホルモン(ADH)とも呼ばれ,尿量を調節する作用(抗利尿作用)をもつ脳下垂体後葉ホルモンの一つ。オキシトシンと同様,9個のアミノ酸からなる環状ペプチドで,ヒトをはじめ大部分の哺乳類では8番目のアミノ酸がアルギニンでアルギニン・バソプレシンといい,ブタなどではリジンでリジン・バソプレシンという。…
※「抗利尿ホルモン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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