抗精神病薬(読み)コウセイシンビョウヤク

デジタル大辞泉 「抗精神病薬」の意味・読み・例文・類語

こうせいしんびょう‐やく〔カウセイシンビヤウ‐〕【抗精神病薬】

統合失調症幻覚妄想抑制躁病興奮鎮静などに用いられる、向精神薬一種錯乱や極度の不安・鬱状態改善にも使用される。主にドーパミンによる神経伝達を抑制することにより、意識水準を低下させずに情動を鎮静させる。メジャートランキライザー強力精神安定剤とも呼ばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の抗精神病薬の言及

【向精神薬】より

…プロイトスProitosの娘たちが女神ヘラの怒りにふれて精神異常になったとき,予言者メランプスがヘリボリと称する薬を飲ませ,アルカディアの泉で水浴びさせてこれを治した,という。これは抗精神病薬というよりも下剤の一種であり,暗示効果をねらったのであろう。ホメロスの《オデュッセイア》には次のような物語がある。…

【トランキライザー】より

…抗不安薬を意味するのがふつうであるが,まれに広義に,マイナー・トランキライザーminor tranquillizer(穏和精神安定剤)とメジャー・トランキライザーmajor tranquillizer(強力精神安定剤)とに2分類される。しかし,まぎらわしいので現在では,前者を抗不安薬anti‐anxiety drug,後者を抗精神病薬anti‐psychotic drugとよぶようになった。バーガーF.M.Bergerが筋弛緩薬として合成したメプロバメートに抗不安作用が発見された(1955)のが最初の抗不安薬で,次いでベンゾダイアゼピン系のクロルジアゼポキサイド,ジアゼパム,オキサゼパムなどが合成され,心身症などに広く用いられている。…

※「抗精神病薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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