押詰める(読み)オシツメル

デジタル大辞泉 「押詰める」の意味・読み・例文・類語

おし‐つ・める【押(し)詰める】

[動マ下一][文]おしつ・む[マ下二]
押して、詰め込む。ぎゅうぎゅう入れる。「袋に―・める」
押していって、行き詰まらせる。また、動けなくする。「土壇場に―・める」
せんじ詰める。要約する。「―・めれば両者の言い分は同じことになる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押詰める」の意味・読み・例文・類語

おし‐つ・める【押詰】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]おしつ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
    1. おしてつめこむ。
    2. おして身動きできないようにする。ゆきづまらす。追いこむ。
      1. [初出の実例]「御車ども先だてつ。〈略〉片輪を堀におしつめられて」(出典:落窪物語(10C後)二)
      2. 「押(オ)し詰(ツ)める気ぢゃないけれども、解らないから、ついさうなるのよ」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉七一)
    3. 要約する。簡略にする。つづめる。
      1. [初出の実例]「押しつめて端的にいえば」(出典:彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉四)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 マ行下一段活用 〙
    1. 年末になる。おしつまる。
      1. [初出の実例]「大分の歳暮の御祝義。〈略〉をしつめてたづね給へ」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)一)
    2. 身動きできないほどつまる。
      1. [初出の実例]「土地の人は〈略〉ぎっしり汽車の前に押(オ)しつめて来た」(出典:茶話(1915‐30)〈薄田泣菫停車場演説)

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