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歳暮 せいぼ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歳暮
せいぼ

歳末の贈り物をいう。御魂祭 (みたままつり) の共同飲食に子孫が食物を持寄ったのが起りと考えられ,本来は食品,特に塩ざけや塩ぶりのような魚類が多く用いられた。これが転じて社交儀礼的な贈答となり,食品のみでなく各種の日用品もこれにあてられるようになっている。

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デジタル大辞泉の解説

さい‐ぼ【歳暮】

年の暮れ。年末。歳末。せいぼ。
歳末の贈り物。せいぼ。
「暑気見舞いや―などと云って」〈鉄腸・花間鶯〉

せい‐ぼ【歳暮】

年の暮れ。年末。歳末。さいぼ。
(多く「お歳暮」の形で)世話になった人などに年末に贈り物をすること。また、その贈り物。 冬》「ひたすらに―使ひの急ぐなり/松浜」

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百科事典マイペディアの解説

歳暮【せいぼ】

年末の贈物。時期は12月20日〜28日ころ。正月の〈年玉〉は目上のものから目下のものへ贈るのに対し,歳暮は目下から目上へ贈って謝意を表すもので,品物は日用品なども選ばれるが,古くは米や魚が多かった。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいぼ【歳暮】

歳末になされる贈物をいう。今日では一年間世話になった者への感謝の礼として広く会社の上司や子どもの先生などにも贈られる。しかし,本来正月は盆と同様祖先の御魂(みたま)祭の機会であり,歳暮はその祭りの供物としておもに他出した子どもや分家らが親や本家のもとへ持参するのが古い形態であったとみられる。今でも大晦日に〈親の膳〉〈本家礼〉などと称し,魚を添えた膳を親もとや本家へ持参する習俗が残っている地方もある。

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大辞林 第三版の解説

さいぼ【歳暮】

〔「せいぼ」とも〕
年のくれ。年末。 「 -に郷里へ帰る」 「 -の賑ひ/青年 鷗外
年末の贈り物。

せいぼ【歳暮】

年のくれ。歳末。年末。
歳末に、その年世話になった人などに贈る贈り物。おせいぼ。 [季] 冬。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歳暮
せいぼ

年の暮れに、平素世話になった人や、目上の人に感謝の心をもって物を贈ることをいう。現在では夏の中元(ちゅうげん)とともに形式化し、儀礼的な面が強くなっている。もともとこの二つの時期は先祖の祭りをするときで、その子孫が食物を持ち寄って共同飲食をするという行事に、この習俗の根源はあった。そのため地方によっては、正月や盆に嫁・婿が食物を調理して親里に持って行くことがあり、これを親の膳(ぜん)とよんだ。また材料を持って行って、先方で鍋(なべ)を借りて調理するのを鍋借りなどといった。このような習俗が、いつか贈答という形になるまでに変化したのは、長い年月とその意義の段階的忘却があったようである。
 現在の歳暮の贈答品にも、サケやブリなどのなまぐさものを用いる習わしや、その1年の間に不幸のあった家にアラミタマと称する贈り物をするという習俗が守られている地方があるなどは、前述のもともとの意義を残留しているとみられる。[丸山久子]

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世界大百科事典内の歳暮の言及

【贈物】より

… 贈物をする習慣は古今東西を問わず広く存在する行為であるが,ヨーロッパなどでは歴史的に都市の発達した中世以降,贈与慣行は貨幣経済に駆逐され衰退していったといわれている。だが日本では貨幣経済の発展とも併存し,中世には武士の間で八朔(はつさく)の進物が幕府が禁令を出すほど流行したほか,中元歳暮は逆に近世以降の都市生活の進展によってより盛んになるなど特異な展開を示してきた。現代においても一方では前近代の虚礼,農村の陋習(ろうしゆう)といわれながらもいまだ根強く,H.ベフの調査(京都,1969‐70)によれば一世帯当り月平均8.1回の贈物をしその費用は月収の7.5%にのぼるという。…

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