早船(読み)はやふね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「早船」の意味・わかりやすい解説

早船
はやふね

江戸時代瀬戸内海に就航していた船足の速い船をいう。下関大坂 (あるいは兵庫) 間の海路外国使節参府,西国大名の参勤交代,その他一般乗客でにぎわい,次第に船足の速い船が要求されるようになって登場した。幕末記録では下関-大坂間を3日半で航行した。

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世界大百科事典(旧版)内の早船の言及

【関船】より

…第3期は江戸時代であり,泰平の世となるや幕命により即刻没収焼却された主力艦安宅船(あたけぷね)とは異なり,依然保有を許された巡洋艦関船は,惣漆(そううるし),金泥(きんでい),金金具(きんかなぐ)などで美々しく装われ,将軍,大名の海上巡幸や参勤交代時の専用御召船,すなわち〈御座船(ござぶね)〉へと,華麗なる変身を遂げる。なお,関船は早船(はやふね)(小型のものは小早(こばや))とも呼ばれる。【小佐田 哲男】。…

※「早船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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