抽水植物(読み)チュウスイショクブツ

デジタル大辞泉 「抽水植物」の意味・読み・例文・類語

ちゅうすい‐しょくぶつ〔チウスイ‐〕【抽水植物】

水生植物の一型。比較的浅い水中に生え、根は水底の土壌中にあり、葉や茎が水面から出ている植物アシガマハスなど。挺水ていすい植物。水沢すいたく植物。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 水沢 名詞

世界大百科事典(旧版)内の抽水植物の言及

【湖沼】より

…沼とは湖よりも浅く水深2m以下で,湖の中央部まで沈水植物が生育しているものをいう。沼沢は沼よりもさらに浅いもので,湖心までヨシ,ガマなど葉と茎とが水の上に突出している抽水植物が生えている。これに対し,池は一般に水深にはかかわらず,面積の小さい水塊を指すが,とくに人工的に作られたものをいうことが多い。…

【水草】より

…水生植物のことで〈みずくさ〉ともいう。植物体全体が水中にあり,根が水底についているクロモ,エビモなどの沈水植物と,ジュンサイ,ヒルムシロなどの水面に浮かぶ葉をもつ浮葉植物floating‐leaved plant,ガマ,ハスなどの葉や茎が水面上にでる抽水植物emergent plant(挺水植物ともいう),根が水底につかず,植物体全体が水面や水面下で浮遊するウキクサ,タヌキモなどの浮水植物floating plantからなる。淡水産の高等植物に限る場合と,アマモなどの海水産の高等植物や大型藻類まで含める場合がある。…

※「抽水植物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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