デジタル大辞泉 「蓮」の意味・読み・例文・類語 はす【×蓮】 《「はちす」の音変化》ハス科の水生の多年草。根茎は節が多く、晩秋に末端部が肥厚し、蓮根れんこんといい、食用。葉は円形で長い柄をもち水上に出る。夏、水上に花茎を伸ばし、紅・淡紅・白色などの大きな花を開く。花のあと、花托かたくが肥大して逆円錐状になり、ハチの巣のような穴の中に種子ができ、食用。インドの原産で、古く中国から渡来し、池・沼などに栽培される。蓮華れんげ。《季 花=夏 実=秋》「夜の―に婚礼の部屋を開けはなつ/誓子」[類語]蓮はちす・蓮華・睡蓮 れん【蓮】[漢字項目] [人名用漢字] [音]レン(呉)(漢) [訓]はす はちす1 水草の名。ハス。「蓮華れんげ・蓮根・蓮台/紅蓮ぐれん・白蓮びゃくれん」2 草木の名に用いる。「睡蓮・木蓮」 はち‐す【×蓮】 1 《果実が蜂巣状をなすところから》ハスの別名。《季 夏》「利根川のふるきみなとの―かな/秋桜子」2 ムクゲの別名。[類語]蓮はす・蓮華・睡蓮 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「蓮」の意味・読み・例文・類語 はす【蓮・藕】 〘 名詞 〙① スイレン科の多年生水草。インド、中国、オーストラリアの原産で、日本へは古い時代に中国から伝来した。高さ一~二メートル。根茎は地中をはい、節の多い塊根をつくる。葉柄は長く水上に出て、楯状につく。葉身は扁円形で径二〇~五〇センチメートル。葉柄に短いとげを散生する。夏、花茎の頂に約二〇個の花弁をもつ大きな花が咲く。花は日中開き、夕方にはしぼむ。花弁は倒卵形で紅・淡紅・白色や斑入(ふい)りなど種類が多い。花が散った後、花托(かたく)は径約一〇センチメートルの短い倒円錐形に発達、上面の蜂の巣状の穴に果実がはいっている。果実は長さ約二センチメートルの楕円形で食べられる。塊根を蓮根といい食用とする。和名は「蜂巣(はちす)」の略で、花托の様子からつけられた。漢名、蓮。はちす。れんげ。つまなしぐさ。《 季語・夏 》[初出の実例]「少女すら願へばはすに生まるなりうべしせなにてなに歎くらん」(出典:散木奇歌集(1128頃)釈教)「荷 ハチス 俗ハス」(出典:色葉字類抄(1177‐81))② ヤマノイモをいう、女房詞。 はち‐す【蓮】 〘 名詞 〙① ( 「蜂巣」の意。果実を入れた花托が蜂の巣に似るところからいう ) 植物「はす(蓮)」の古名。《 季語・夏 》[初出の実例]「日下江(くさかえ)の 入江の波知須(ハチス) 花蓮(はなばちす) 身の盛り人 羨(とも)しきろかも」(出典:古事記(712)下・歌謡)② 植物「むくげ(木槿)」の異名。〔字鏡集(1245)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「蓮」の読み・字形・画数・意味 蓮人名用漢字 13画(旧字)15画 [字音] レン[字訓] はす・はちす[説文解字] [字形] 形声声符は(連)(れん)。〔説文〕一下に「(ふきよ)の實なり」という。実を蓮、茎を、葉を荷、根を、その華を芙蓉という。漢の楽府曲〔江南〕の「魚は戲るの」のには、戀(恋)の声がひびかせてある。隠語に近い表現である。[訓義]1. はすのみ。2. はす、はちす。[古辞書の訓]〔和名抄〕子 波知須乃美(はちすのみ) 〔名義抄〕 ハチスノミ[熟語]蓮荷▶・蓮華▶・蓮花▶・蓮▶・蓮▶・蓮郷▶・蓮▶・蓮茎▶・蓮根▶・蓮子▶・蓮社▶・蓮沼▶・蓮唱▶・蓮心▶・蓮池▶・蓮的▶・蓮儂▶・蓮▶・蓮府▶・蓮歩▶・蓮浦▶・蓮房▶・蓮臉▶[下接語]金蓮・紅蓮・采蓮・秋蓮・水蓮・睡蓮・青蓮・池蓮・白蓮・歩蓮・芳蓮・木蓮 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
動植物名よみかた辞典 普及版 「蓮」の解説 蓮 (ハス) 学名:Nelumbo nucifera植物。スイレン科の抽水性多年草,園芸植物,薬用植物 蓮 (エモギ) 植物。キク科の多年草,園芸植物,薬用植物。ヨモギの別称 蓮 (ハチス) 植物。ムクゲの別称 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報 Sponserd by