(読み)はちす

精選版 日本国語大辞典 「蓮」の意味・読み・例文・類語

はち‐す【蓮】

〘名〙
① (「蜂巣」の意。果実を入れた花托が蜂の巣に似るところからいう) 植物はす(蓮)」の古名。《季・夏》
古事記(712)下・歌謡「日下江(くさかえ)入江波知須(ハチス) 花蓮(はなばちす) 身の盛り人 羨(とも)しきろかも」
② 植物「むくげ(木槿)」の異名。〔字鏡集(1245)〕

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デジタル大辞泉 「蓮」の意味・読み・例文・類語

はす【×蓮】

《「はちす」の音変化》ハス科の水生の多年草。根茎は節が多く、晩秋に末端部が肥厚し、蓮根れんこんといい、食用。葉は円形で長い柄をもち水上に出る。夏、水上に花茎を伸ばし、紅・淡紅・白色などの大きな花を開く。花のあと、花托かたくが肥大して逆円錐状になり、ハチの巣のような穴の中に種子ができ、食用。インド原産で、古く中国から渡来し、池・沼などに栽培される。蓮華れんげ 花=夏 実=秋》「夜の―に婚礼部屋を開けはなつ/誓子
[類語]はちす蓮華睡蓮

れん【蓮】[漢字項目]

人名用漢字] [音]レン(呉)(漢) [訓]はす はちす
水草の名。ハス。「蓮華れんげ蓮根蓮台紅蓮ぐれん白蓮びゃくれん
草木の名に用いる。「睡蓮木蓮

はち‐す【×蓮】

《果実が蜂巣状をなすところから》ハス別名 夏》利根川のふるきみなとの―かな/秋桜子
ムクゲの別名。
[類語]はす蓮華睡蓮

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蓮」の解説

蓮 (ハス)

学名Nelumbo nucifera
植物。スイレン科の抽水性多年草,園芸植物,薬用植物

蓮 (エモギ)

植物。キク科の多年草,園芸植物,薬用植物。ヨモギの別称

蓮 (ハチス)

植物。ムクゲの別称

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