担ぎ出す(読み)カツギダス

デジタル大辞泉 「担ぎ出す」の意味・読み・例文・類語

かつぎ‐だ・す【担ぎ出す】

[動サ五(四)]
物や人をかついで運び出す。「荷物部屋から―・す」
担ぎ上げる2」に同じ。「選挙に―・す」
ある事柄話題として持ち出す。「昔の話を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「担ぎ出す」の意味・読み・例文・類語

かつぎ‐だ・す【担出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 物を肩や背にになって運び出す。かつぎいだす。
    1. [初出の実例]「相撲のたいこをかつぎだしてドデフルドデフルとたたきながら」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二)
  3. ( 比喩的に ) 上に立つ人として表面に押し出す。おだてて物事の表面に出す。かつぎいだす。
    1. [初出の実例]「商人が一井伯を教唆(おだ)てて担出(カツギダ)した説だナ」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵増税)
  4. 問題や話題、または、必要なものとしてとり上げ、持ち出す。かつぎいだす。
    1. [初出の実例]「両君に逢ふ度に御馳走論を担ぎ出して勧告致居候」(出典:消息(1899‐1900)〈正岡子規〉)

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