持田遺跡(読み)もつたいせき

日本歴史地名大系 「持田遺跡」の解説

持田遺跡
もつたいせき

[現在地名]逗子市桜山五丁目

逗子市市街地を形成する小規模な洪積台地のほぼ中央南側縁辺に位置する、北向きに張出した二段の約一万六千平方メートルの台地にある。弥生期の水稲耕作が展開される段階の拠点的集落と考えられている。幾度か開発に伴う事前調査が行われたため、残存する遺跡は約一割しかない。

弥生時代中期から平安時代にかけての各時期に集落が営まれ、上段を中心に集落が発達したのは宮ノ台期と久ヶ原期であり、古墳時代(五領期・和泉期)には下段を中心に集落が発達し、他の時期は比較的小規模であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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