指掌(読み)ししょう

精選版 日本国語大辞典 「指掌」の意味・読み・例文・類語

し‐しょう‥シャウ【指掌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手のひらを指さすこと。転じて、きわめて容易な事柄。また、非常に明白なこと。
    1. [初出の実例]「累代因襲、指掌未詳」(出典経国集(827)二〇・栗原年足対策文)
    2. [その他の文献]〔孫楚‐梁令孫侯頌〕
  3. 指と手のひら。

指掌の補助注記

礼記‐仲尼燕居」に「治国其如諸掌而已乎」とあり、「鄭玄注」に「言知」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「指掌」の読み・字形・画数・意味

【指掌】ししよう(しやう)

事理明白で、知りやすい。〔論語、八〕或ひと、祭天)のを問ふ。子曰く、知らざるなり。其のを知る天下於けるや、其れ(こ)れを斯(ここ)に示すが如きかと。其の掌を指さす。

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