ぶり返す(読み)ブリカエス

デジタル大辞泉 「ぶり返す」の意味・読み・例文・類語

ぶり‐かえ・す〔‐かへす〕【ぶり返す】

[動サ五(四)]一度よくなりかけていた病気・季候・事柄などが再びもとの悪い状態になる。「暑さが―・す」
[類語]再発再燃蒸し返す寝た子を起こす

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精選版 日本国語大辞典 「ぶり返す」の意味・読み・例文・類語

ふり‐かえ・す‥かへす【振返】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 振って翻す。翻す。
    1. [初出の実例]「海人舟に 真楫擢貫き 白栲の 袖布理可辺之(フリカヘシ)(あども)ひて わが漕ぎ行けば」(出典万葉集(8C後)一七・三九九三)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行四段活用 〙 後ろの方を向く。顧みる。ふりかえる。
    1. [初出の実例]「たえだえならず千日のかね〈曾良〉 古里の友かと跡をふりかへし〈川水〉」(出典:俳諧・芭蕉真蹟懐紙(1689))

ぶり‐かえ・す‥かへす【振返】

  1. 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
  2. 一度なおりかけた病気が再び悪くなる。
    1. [初出の実例]「其身の病の治りかかりし所へ〈略〉再発(ブリカヘ)して」(出典:人情本・英対暖語(1838)五)
  3. いったん良くなる方向に向かいつつあった事柄、気候などが、再び悪い状態にもどる。また、単にもとの状態にもどること。
    1. [初出の実例]「此間中から寒気がぶり返したことを歎息したり」(出典:人さまざま(1921)〈正宗白鳥〉)

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