ふり‐かえ・す‥かへす【振返】
- [ 1 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 振って翻す。翻す。
- [初出の実例]「海人舟に 真楫擢貫き 白栲の 袖布理可辺之(フリカヘシ) 率(あども)ひて わが漕ぎ行けば」(出典:万葉集(8C後)一七・三九九三)
- [ 2 ] 〘 自動詞 サ行四段活用 〙 後ろの方を向く。顧みる。ふりかえる。
- [初出の実例]「たえだえならず千日のかね〈曾良〉 古里の友かと跡をふりかへし〈川水〉」(出典:俳諧・芭蕉真蹟懐紙(1689))
ぶり‐かえ・す‥かへす【振返】
- 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
- ① 一度なおりかけた病気が再び悪くなる。
- [初出の実例]「其身の病の治りかかりし所へ〈略〉再発(ブリカヘ)して」(出典:人情本・英対暖語(1838)五)
- ② いったん良くなる方向に向かいつつあった事柄、気候などが、再び悪い状態にもどる。また、単にもとの状態にもどること。
- [初出の実例]「此間中から寒気がぶり返したことを歎息したり」(出典:人さまざま(1921)〈正宗白鳥〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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