振袖火事(読み)フリソデカジ

精選版 日本国語大辞典 「振袖火事」の意味・読み・例文・類語

ふりそで‐かじ‥クヮジ【振袖火事】

  1. 明暦三年(一六五七)一月一八・一九両日にわたって江戸大半を焼きつくした大火。本郷丸山の本妙寺施餓鬼のために焼いた振袖が舞い上がって火事原因となったのでこの名がある。死者一〇万八〇〇〇人に達し、その供養のため両国回向院が建てられた。明暦の大火。丸山火事

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の振袖火事の言及

【明暦の大火】より

…1657年(明暦3)の江戸の大火。江戸時代最大の火災で,振袖火事,丸山火事ともいう。前年11月以来80日も雨が降らず乾燥しきっていたうえ,北西風が激しく吹く1月18日午後2時ごろ,本郷丸山から出火,本郷・湯島・駿河台・神田・日本橋・八丁堀・霊岸島から佃島・石川島まで延焼,また駿河台から柳原・京橋・伝馬町・浅草門へひろがり,隅田川を越えて牛島まで飛火して,翌19日早朝鎮火した。…

※「振袖火事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android