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回向院 エコウイン

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デジタル大辞泉の解説

えこう‐いん〔ヱカウヰン〕【回向院】

東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。無縁寺ともいう。山号は国豊(こくぶ)山。開創は明暦3年(1657)、開山は遵誉貴屋(じゅんよきおく)。幕府が明暦の大火の犠牲者を供養するため建立。その後も牢死者・刑死者・安政の大地震の死者などを弔う。18世紀末、境内で勧進相撲を興行したのが、両国の大相撲の起源という。鼠小僧次郎吉の墓がある。

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百科事典マイペディアの解説

回向院【えこういん】

東京都墨田区にある浄土宗の寺。国豊山無縁寺と号す。1657年の明暦の大火で焼死した者(10万余人とも)を埋葬,塚を築いて供養したのが始まりという。1781年以後勧進相撲の興行地となり,1919年旧国技館が建てられた。
→関連項目荒川[区]本所両国

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世界大百科事典 第2版の解説

えこういん【回向院】

東京都墨田区にある浄土宗の寺。諸宗山(国豊山)無縁寺と号す。1657年(明暦3)1月18,19両日にわたる江戸の大火で焼死・溺死した10万余人の霊を回向するため,幕府より本所牛島新田に50間四方の土地を下付され,遺骸を集めて埋葬したのに始まる。導師には増上寺第23世遵誉上人が任ぜられ,一山大衆を率いて追善法要を行った。そして上人自ら国豊山回向院と号し,諸寺院中から小石川智香寺信誉上人を招いて事実上の開山とした。

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大辞林 第三版の解説

えこういん【回向院】

東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。諸宗山無縁寺と号す。明暦の大火(1657年)による焼死者を供養するため幕府が建立。以後も無縁仏・刑死者を弔った。供養の勧進相撲がしばしば興行され、旧国技館が建てられるに至った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

回向院
えこういん

東京都墨田区両国にある浄土宗の寺院。諸宗山無縁寺(むえんじ)と号する。1657年(明暦3)の明暦(めいれき)の大火(振袖(ふりそで)火事ともいう)による焼死者を将軍徳川家綱の命によりここに葬り、増上寺(ぞうじょうじ)第23世遵誉(じゅんよ)に回向させて、塚上に一寺を建立したのを始まりとする。それ以来、江戸府内の水死者、焼死者、あるいは牢(ろう)病死者などすべての無縁仏もここに葬られることとなった。本尊は明暦の大火の死者慰霊のためにつくられた阿弥陀如来(あみだにょらい)。江戸時代には府内総檀家(だんか)として奉加御免の特典が与えられ、境内では毎年勧進(かんじん)相撲を催したため大相撲の発祥の地ともなった。また諸国の霊験ある本尊を迎えて行った出開帳(でがいちょう)は当寺の名物であり、門前では見せ物などが出てにぎわった。境内には、1855年(安政2)の大震災の石塔、水子(みずこ)塚、力塚(ちからづか)、猫塚があり、また墓域には加藤千蔭(かとうちかげ)や山東京伝(さんとうきょうでん)・京山(きょうざん)兄弟、鼠小僧(ねずみこぞう)次郎吉(じろきち)などの墓がある。[森 章司]

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世界大百科事典内の回向院の言及

【開帳】より

…江戸の場合,居開帳では浅草寺観音を筆頭に江の島弁天,護国寺観音,亀戸天神,洲崎弁天など,出開帳では成田不動,嵯峨清凉寺の釈迦,信州善光寺如来,甲州身延山祖師が四天王と称されて人気があった。出開帳場所としては,本所回向院(えこういん),深川永代寺,湯島天神,深川浄心寺などがおもな所で,とくに回向院は近くに両国広小路の盛場をひかえ,絶好の出開帳場所として繁盛した。開帳の最盛期は田沼時代を中心とする約50年間で,寛政以後しだいに衰え,天保改革以後はとくに出開帳は激減した。…

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