捌役・裁役(読み)さばきやく

精選版 日本国語大辞典 「捌役・裁役」の意味・読み・例文・類語

さばき‐やく【捌役・裁役】

〘名〙
歌舞伎役柄の名。実事師で、分別があり理非曲直をとりさばく役。さばき方。
洒落本・船頭深話(1802)二「まだ半道か、さばき役(ヤク)だらう」
② 指導者。統率者。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉五「政令統轄(サバキヤク)の『華盛頓(ワシントン)』〈人名〉は」
物事理非の判断をする人。さばき手。
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「加之(しかも)何人審判官(サバキヤク)になるのだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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