排気ブレーキ(読み)はいきぶれーき(英語表記)exhaust brake

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

排気ブレーキ
はいきぶれーき
exhaust brake

排気管を閉じて背圧を高め、エンジンの回転を低くし、圧縮抵抗で速度を抑制する自動車のブレーキ。自動車のブレーキには、積極的・急激に速度を減殺するものと、徐々に速度を抑制するものがある。ドラムブレーキやディスクブレーキは前者であり、アクセルを閉じてエンジン回転を下げ、圧縮抵抗を利用するエンジンブレーキは後者である。エンジンブレーキの考え方をさらに進めたのが排気ブレーキで、主として慣性質量の大きい中型以上のトラックやバスに使われ、乗用車にはみられない。

[高島鎮雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

はいきブレーキ【排気ブレーキ exhaust brake】

バスやトラックなどの大型車両は,ブレーキ本体の容量を十分に確保できないことが多く,長い降坂路などでは摩擦式の機械ブレーキだけでは温度上昇によってブレーキの効きが低下するおそれがある。これを防止するため,補助ブレーキとして各種のリターダーretarder(減速装置)が用いられる。排気ブレーキはその一種で,比較的簡単な構造で高い制動効果が得られるため,大型のディーゼルエンジン車に広く採用されている。ディーゼルエンジンの排気管路をバルブによって閉鎖し,エンジンの排気圧を上げることでブレーキ作用を行わせるもので,一般にいうエンジンブレーキに加えて,排気行程でのの仕事が加わるため,より大きな制動効果が得られる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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