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減速装置(読み)ゲンソクソウチ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

減速装置
げんそくそうち

高速度回転を低速度回転に変える装置。内燃機関や蒸気タービンなどは通常きわめて高速度で往復運動または回転運動をしている。これらを原動機とするとき、そのままでは回転が速すぎて使用できない。原動機の回転軸に径の小さい歯車を取り付け、従動軸に径の大きい歯車を取り付けて、この二つをかみ合わせると、歯車の歯数に比例して回転数を小さくすることができるのである。通常、直径の異なる数個の歯車を組み合わせて目的に応じて回転数を落としている。このように歯車を使用して回転速度を落とす装置を歯車減速装置という。
 自動車などに使用されているトランスミッションギアは、毎分3000回転程度のエンジンの高速度回転を歯車減速装置を用いて低速回転にし、走行速度を自由にできるようになっている。船舶の動力として使われる蒸気タービンやディーゼルエンジンも高速回転しているので、減速装置を用いて回転を落としてスクリューを回している。歯車を組み合わせて減速する場合には、原動機の回転を連続的に減速することはできないが、二つの円錐(えんすい)形の車にベルトを掛けると、ベルトを移動させることによって連続的に回転数を落とすことができる。これは無段変速機といい、摩擦伝動装置の一種である。歯車ではなく直径の異なる2個のプーリーにベルトを掛けて減速する方法もある。[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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