掛合宮内村(読み)かけやみやうちむら

日本歴史地名大系 「掛合宮内村」の解説

掛合宮内村
かけやみやうちむら

[現在地名]三刀屋町乙加宮おつかみや

三刀屋川を挟んで両岸の河岸段丘上にあり、東は殿河内とのごうち村。飯石郡内に宮内村が二つあるため、それぞれ中世期の郷名を冠して区別したようである。村名の由来は村内に日倉ひぐら神社(「出雲国風土記」所載の日倉社、中世は日蔵神社)が鎮座していることによると思われる。現存する天文二二年(一五五三)一一月一八日の日倉神社棟札によれば、「奉造立八幡宮雲州飯石郡多根郷宮内村日倉別宮御造営成就砌」の大檀那は「源誠久同敬久」とあり、この頃の支配者は尼子氏だったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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