接岨峡(読み)セッソキョウ

デジタル大辞泉 「接岨峡」の意味・読み・例文・類語

せっそ‐きょう〔‐ケフ〕【接岨峡】

静岡県中部、大井川上流にある峡谷。接岨湖(長島ダム)から井川ダムにかけて約13キロメートルにわたって続く渓谷。大井川の峡谷中、急流部にあるものの一つ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「接岨峡」の意味・わかりやすい解説

接岨峡
せっそきょう

静岡県北部、大井川上流の峡谷。静岡市葵区(あおいく)井川から榛原(はいばら)郡川根本町(かわねほんちょう)梅地(うめじ)あたりまでの曲流の激しい渓谷である。接阻峡、瀬早とも書き、河床は急峻(きゅうしゅん)な山腹斜面を深くえぐり、穿入蛇行(せんにゅうだこう)とよばれる地形をつくる。大井川鉄道井川線の閑蔵(かんぞう)、尾盛(おもり)などの駅のある高位置平坦(へいたん)面はかつての河床にあたる。一帯モミツガカシの森林景観をもち、奥大井県立自然公園の地域である。接岨峡温泉もある。なお、大井川鉄道井川線の一部は日本で唯一のアプト式鉄道となっている。

[北川光雄]

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