掲けい斯(読み)けいけいし(その他表記)Jie Xi-si

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「掲けい斯」の意味・わかりやすい解説

掲けい斯
けいけいし
Jie Xi-si

[生]至元11(1274)
[没]至正4(1344)
中国,元の学者,文学者。竜興,富州 (江西省豊城県) の人。字,曼碩 (まんせき) 。諡は文安公。貧困のうちに勉学に励んで文名をあげ,大都 (北京) に上って延祐1 (1314) 年国史院編修官に推挙された。その後要職を歴任して翰林院侍講学士にいたり,また文宗の信任を受け,正史編纂の総裁官となったが,『金史』の編集中に没した。政治家としては正義派に属し,正史の編纂にも厳正な立場を持した。簡潔,明晰な文章で知られ,詩にもすぐれ,奎章閣 (けいしょうかく) に集る文学者の一人として,虞集范ほう (はんほう) ,楊載と並んで「元詩四大家」,また虞集,柳貫黄しん (こうしん) とともに「儒林四傑」と呼ばれた。『掲文安公全集』 (14巻) がある。

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