ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「楊載」の意味・わかりやすい解説
楊載
ようさい
Yang Zai
[没]至治3(1323)
中国,元の文学者。杭州 (浙江省臨安県) の人。字,仲弘。母に孝養を尽し,中年まで仕官を志さなかったが,戸部尚書賈国英に推薦されて翰林院編修官となり,『武宗実録』を編集。延祐2 (1315) 年進士に及第,承務郎から寧国路総管府推官にまで進んだ。詩文に名が高く,特に詩では虞集,范ほう (はんほう) ,掲けい斯 (けいけいし) とともに「元詩の四大家」に数えられる。宋詩に反対し,唐詩を典型とすることを主張,五言古詩は李白,五言律詩は王維,岑参 (しんじん) に学んだ。詩集『楊仲弘詩集』 (8巻) 。
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