掻い遣る(読み)カイヤル

デジタル大辞泉 「掻い遣る」の意味・読み・例文・類語

かい‐や・る【×掻い遣る】

[動ラ五(四)]
《「かきやる」の音変化》手で払いのける。押しやる。
「急いでボアを―・って床の上に捨てたまま」〈有島或る女
与える。やる。
「つねづね何ぞとらする約束なれば、人の物を―・りて」〈浮・文反古・四〉
行かせる。去らせる。
「ここにも人がきくぞかし。もはや帰られと―・りぬ」〈浮・御前義経記・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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