掻灯(読み)かいともし

精選版 日本国語大辞典 「掻灯」の意味・読み・例文・類語

かい‐ともし【掻灯】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かきともし(掻灯)」の変化した語 ) 宮中でともした油火あかり
    1. [初出の実例]「夜御殿(よるのおとど)のをば、『かいともしとうよ』などいふ、まためでたし」(出典徒然草(1331頃)二三)

かき‐ともし【掻灯】

  1. 〘 名詞 〙かいともし(掻灯)
    1. [初出の実例]「御殿油も奉らず侍りければ、いかにと尋ね給けるに、女官ども『うちに参りて、かきともしする人もなし』など聞き給に」(出典:今鏡(1170)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android