撫子色(読み)ナデシコイロ

デジタル大辞泉 「撫子色」の意味・読み・例文・類語

なでしこ‐いろ【×撫子色/瞿麦色】

撫子花弁のような、柔らかい赤紫色。

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精選版 日本国語大辞典 「撫子色」の意味・読み・例文・類語

なでしこ‐いろ【撫子色】

  1. 〘 名詞 〙 撫子の花のような色。淡紅色なでしこ
    1. [初出の実例]「方人なでしこいろの綾のひとへがさね」(出典:寛和二年皇太后詮子瞿麦合(986))

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色名がわかる辞典 「撫子色」の解説

なでしこいろ【撫子色】

色名の一つ。ナデシコ科ナデシコ属植物の花のようなみのある薄い紅色のこと。平安時代から用いられてきた伝統色名。かさね色目いろめの名でもあり、表は紅梅、裏はなど。夏から秋にかけて可憐な花を咲かせ、その一種カワラナデシコ別名大和撫子。日本女性の美称となっている。秋の七草の一つ。中国から伝わった石竹せきちくが別名を唐撫子ということから、石竹色とも呼ばれる。和服や和装小物のほか、女性向けのオーディオ機器などの色名にも使われる。

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