普及版 字通 「撻(漢字)」の読み・字形・画数・意味
撻
16画
[字訓] うつ・むちうつ
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(達)(たつ)。〔説文〕十二上に訓義を著けず「飮酒に、不を罰するとき、その背を撻(う)つ」と〔儀礼、郷飲酒礼〕の文を引く。〔郷射礼記〕にも、射者に過誤あるとき、これを撻つとする規定がある。撻つときには鞭笞(べんち)のように長いものを用いる。重文の古文の字が虍(こ)に従うのは、何らかの儀礼、特に軍礼の際の行為を示すものであろう。
[訓義]
1. うつ、むちうつ。
2. うちいましめる、こらす。
3. (たい)と通じ、はやい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕撻 ウツ・シバラク 〔字鏡集〕撻 モツ・スサミ・シバラク・ハコ・アク・トル・トホソ・ニギル・ウツ
[熟語]
撻脛▶・撻撃▶・撻市▶・撻辱▶・撻訊▶・撻楚▶・撻笞▶・撻罰▶・撻伐▶・撻尾▶・撻戮▶
[下接語]
恚撻・受撻・捶撻・楚撻・笞撻・鞭撻・朴撻・戮撻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報