日本大百科全書(ニッポニカ) 「教員研修センター」の意味・わかりやすい解説
教員研修センター
きょういんけんしゅうせんたー
教員や学校教育関係職員に対する研修などを行う文部科学省所管の独立行政法人。英語名はNational Center for Teachers' Development、略称NCTD。独立行政法人教員研修センター法(平成12年法律第88号)に基づいて2001年(平成13)4月に設立。本部は茨城県つくば市立原(たちはら)。
国が行う学校教育関係職員に対する研修は、従来文部科学省が直接実施してきた。教員研修センターは、これを総合的、一元的に実施するために設立されたもので、校長、教員、その他の学校教育関係職員に対する研修等を行うことにより、その資質の向上を図ることを目的とした、教員研修に関するナショナルセンターの役割を担っている。教員研修センターは以下のような研修を行っている。(1)学校教育の中心的役割を担う校長・教頭等を育成する学校経営研修、(2)地方公共団体が行う研修等の講師や企画・立案等を担う指導者を養成するための研修、(3)地方公共団体の共益的事業として委託等により例外的に実施する研修。そのほか、学校教育関係職員を対象とした研修に関する指導、助言および援助等を行っている。2012年3月時点での資本金は38億9100万円、職員数は41人。
[編集部]