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教科書検定 きょうかしょけんてい

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知恵蔵2015の解説

教科書検定

民間の教科書発行者が著作・編集した図書について、文部科学大臣が教科書として適性かどうかを審査し、これに合格したものを教科書として使用することを認める制度。1947年に制定された学校教育法において、小・中・高等学校を通じて採用された。
教科書とは、小・中・高等学校、中等教育学校等において、教科の主たる教材として用いられる児童用・生徒用図書であり、文部科学省の検定を経た教科書(文部科学省検定済教科書)と、文部科学省が著作の名義を有する教科書(文部科学省著作教科書)がある。学校教育法第34条には、小学校においては、これらの教科書を使用しなければならないと定められており、中・高等学校、中等教育学校、特別支援学校にもこの規定が準用されている。
検定の申請を行うことのできる図書の種目と期間は決まっており、およそ10年ごとの学習指導要領の改訂時が大々的な教科書改訂の時期であるほか、おおむね4年に1度、教科書改訂が行われている。
申請に用いる図書は通称「白表紙(本)」と呼ばれ、発行者名が記載されていない無地の白い表紙となっている。
申請された図書は、大学教授や小・中・高等学校の教員等から選ばれた委員からなる教科用図書検定調査審議会、及び文部科学省常勤職員の教科書調査官が、教科用図書検定基準に基づき、表記や内容の適性を調査・審議する。文部科学大臣は、審議会からの答申に基づき、検定合格または不合格の決定を行う。審議会において、必要な修正を行った後に再度審査を行うことが適当であるとされた場合には、合否の決定を留保して検定意見が通知される。検定意見の通知を受けた申請者は、検定意見に従って修正した内容を修正表として提出し、これによって合否が決定される。
現在の教科書検定制度では、検定結果が文部科学省のウェブサイト上及び全国の会場等で公開されている。
2013年11月、下村博文文部科学大臣は、従来の検定基準を更に厳格化する「教科書改革実行プラン」を発表した。これは06年に改正された教育基本法の理念を忠実に反映させることを主眼とし、理念に反する場合は欠陥図書として不合格にすることを明記するとともに、政府の統一的見解や判例がある場合については必ず記述することを検定基準に盛り込んでいる。新教科書検定基準は、教科用図書検定調査審議会の審議などを経て、14年度検定の中学校教科書から適用される見込み

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2013年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

教科書検定

今回は中学校教科書としては2008年に学習指導要領が改訂されてから初めての検定となる(小学校用は昨年実施)。今回申請された教科書は全9教科の合計で134点。このうち途中で申請を取り下げた1社の3点を除く131点が合格。学習内容の充実を掲げた新指導要領を反映し、ページ数は現行教科書と比べると全9教科で計24%増えた。理科は各社平均で45%、数学は33%と増え幅が大きい。

(2011-03-31 朝日新聞 朝刊 3社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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大辞林 第三版の解説

きょうかしょけんてい【教科書検定】

文部科学大臣が一定の基準に基づいて小学校・中学校・高等学校用の教科書を検定すること。検定に合格したもののみが、学校で教科書として使用される。検定制度は1886年(明治19)から実施され、1903年に国定教科書制度になったが、47年(昭和22)に再び採用された。 → 国定教科書

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

教科書検定
きょうかしょけんてい

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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