散水車(読み)サンスイシャ

デジタル大辞泉 「散水車」の意味・読み・例文・類語

さんすい‐しゃ【散水車】

道路などを清掃し、ほこりの立つのを防ぐため水をまきながら走る車。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「散水車」の意味・読み・例文・類語

さんすい‐しゃ【散水車・撒水車】

  1. 〘 名詞 〙 道路のほこりをしずめたり、ごみを道路脇に寄せたりなどするために、水をまきながら進む車。水撒車(みずまきぐるま)。さっすいしゃ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「撒水車(サンスヰシャ)の様な黒い車が、ノロノロ動いてゐて」(出典:夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉乙枝嬢投身事件)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「散水車」の意味・わかりやすい解説

散水車
さんすいしゃ

水タンクの水をノズルから噴出し、道路の清掃・保全作業を行う道路清掃用自動車の一種。荷台部分の水タンクの水をポンプで加圧し、前方バンパー下の左右のノズルから勢いよく道路に噴射路面のほこりや細かいごみなどを洗い、側溝から下水へ流す。8トン積みの大型トラックシャシーの場合、7000リットルの水を積み、幅4メートル、長さ2キロメートルにわたって清掃することができる。最新のものは放送装置をもち、歩行者に退避を呼びかけるほか、交差点では噴射を中断するようになっている。散水車の歴史は古く、東京に例をとれば、大正時代に手押し車で始まり、1930年(昭和5)に自動車にかわった。当時は皇居の堀の水をくみ上げて使っていた。

[高島鎮雄]

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