日本歴史地名大系 「敦賀役所跡」の解説 敦賀役所跡つるがやくしよあと 福井県:敦賀市敦賀津内町敦賀役所跡[現在地名]結城町・三島町一丁目敦賀城跡に設けられた福井藩・小浜藩の役所で、陣屋・南北両奉行所・南北両代官所の五役所が設置され、敦賀五奉行(所)ともいわれた。初めお茶屋(ちやや)と称された陣屋は、慶長六年(一六〇一)結城秀康の越前入部後、遅くとも慶長末年までには城跡の南側に建てられた。元和九年(一六二三)に松平忠直が豊後に配流される途中しばらくこの陣屋に滞留した。寛永元年(一六二四)敦賀郡内二万一千石余が小浜藩領になってからは、藩主の参勤交代の際の宿泊休憩所に使用されている。文化元年(一八〇四)以降、御陣屋と称された(「敦賀郡誌」所引中川控帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報