出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
山梨県東半部の地方名。相模(さがみ)川の上流桂川(かつらがわ)流域の地域と、富士北麓(ほくろく)および多摩川最上流部丹波山(たばやま)、小菅(こすげ)村などを含み、現在の北・南都留(つる)郡の2郡と富士吉田、都留、大月の3市の地域をさす。郡内の語源は戦国時代の都留郡領主小山田氏(おやまだうじ)が自郡の意味に郡内と書いたのがそのおこりといわれ、のちに甲州が9筋2領に分けられたとき、郡内領と正式によばれるようになった。山がちで耕地に乏しく、高冷地が多かったので養蚕や郡内織(甲斐絹(かいき))が各農家で行われていたが、とくに17世紀のころ領主秋元氏の奨励によって機業地として全国有数の産地となり、郡内機業の名で知られるようになった。18世紀になるとこの地方も天領に編入され、明治まで谷村(やむら)(都留市)に石和(いさわ)代官所の出張陣屋が置かれ、統治された。
[横田忠夫]
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